ロマンス詐欺とは、外国人を装った人物が、SNSやマッチングアプリを通じて知り合った相手を言葉巧みに騙し、恋愛感情を持たせ、様々な手口でお金を騙し取る特殊詐欺の一種です。
テレビや新聞などで、ロマンス詐欺被害のニュースを目にすることも多くなりましたが、日本人が被害に遭うケースが後を絶ちません。
ではなぜ日本人は、ロマンス詐欺のターゲットになりやすいのでしょうか。
また、ロマンス詐欺に引っかかる人の特徴はどんな人なのでしょうか。
それぞれ詳しく解説していきます。
目次
ロマンス詐欺に日本人が狙われるワケ
国際的に問題になっているロマンス詐欺のターゲットとして、なぜ日本人が狙われるのでしょうか?
考えられる要因を解説します。
外国に強い憧れを持っている人がいる
日本人の中には、外国に強い憧れを持っている方が多い傾向にあることも、ロマンス詐欺被害のターゲットに狙われる一因かもしれません。
例えば、国際結婚を強く望んでいるなど、人それぞれ理想の恋愛観があると思います。
外国に強い憧れがある一方で、日本国内だけで国際的なコミュニティを築くことは難しいでしょう。
そんな中、アプリやSNSで、好みの異性と知り合うことができたら、舞い上がってしまうかもしれません。
ですが、その相手が詐欺師である可能性は十分考えられます。
見知らぬ外国人とSNSやアプリで知り合うことは、ロマンス詐欺以外にも、様々な危険を伴うので十分注意が必要です。
日本独自の国民性
ロマンス詐欺は一般的に、恋愛感情を利用して金銭を騙し取る詐欺です。
しかし、被害者の中には
- 恋愛感情はなかった
- 本当に困ってる感じだったからお金を振り込んでしまった
- シングルファーザーで大変そうだったから
など、恋愛感情以外の理由でお金を払ってしまった人もいるのです。
つまり、基本的に親切で断ることができない、押しに弱いという国民性が、ロマンス詐欺のターゲットとして狙われやすい一因であると考えられるのです。
ロマンス詐欺にひかっかる人の特徴
ロマンス詐欺で、日本人が狙われやすい理由についてご説明しました。
では、いったいどんな人がロマンス詐欺に引っかかってしまうのでしょうか。
ロマンス詐欺に引っかかる人の特徴をご紹介します。
恋愛経験が少ない人
恋愛経験が少ない方は、ロマンス詐欺師に引っかかりやすい傾向があります。
異性との恋愛経験が少ない方は、自分に対して熱烈な好意を抱いてくれる人物が現れた時、嬉しさで周りが見えなくなってしまいがちです。
そして、相手を失いたくない気持ちから、相手に依存するようになってしまいます。
また、日本人同士の恋愛ではあまり感じられない情熱的な愛情表現に翻弄され、相手を失いたくないあまり、詐欺師の要求になんでも応えようとしてしまうのです。
40代以上の独身
男女ともに、離婚を経験し子育てなどが一段落した独身の方や、パートナーと死別して独り身になった方、結婚願望のある独身の方などが、ロマンス詐欺のターゲットになるケースが多くあります。
被害に遭いやすい年代は、時間もお金も余裕がある40代以降の中高年が多いです。
また、独身の中高年は孤独を感じている方が多くいます。
ロマンス詐欺師は、弱った心につけ込み、お金を騙し取ろうとするのです。
日常生活に満足していない人
ロマンス詐欺師は、日常生活に満足できていない人や、満たされたいと強く望む方をターゲットとして狙います。
孤独を感じていたり、日常に不満を感じていたりすると、会ったこともない見知らぬ外国人からの熱烈なアプローチで、満たされてしまうのです。
そして、詐欺師から様々な理由でお金を要求されても「頼りにされている」「困っている人を助けることができた」と間違った方向で、気持ちが満たされてしまうこともあるのです。
そのため、次から次へと詐欺師からの要求にこたえてしまい、多額の金銭を騙し取られてしまうケースが多くあります。
外国人との恋愛経験が豊富な人
実は、外国人との恋愛経験が豊富な方が、ロマンス詐欺被害に遭うケースが意外と多いのです。
たくさんの外国人とお付き合いされてきた方は、おそらくロマンス詐欺の手口なども熟知されています。
ですが、手口を知っているからこそ「この言動はロマンス詐欺師じゃない」など、好きになってしまった相手がロマンス詐欺師でない理由を探してしまうのです。
ロマンス詐欺師はどんどん新しい手口でターゲットを騙そうとします。
ネット上に書いてある手口に当てはまらなかったり、ご自身の経験上での手口に当てはまらない方法で、騙そうとしていることも考えられます。
恋愛感情を抱いてしまうと、冷静な判断ができなくなってしまうところが、ロマンス詐欺の恐ろしいところです。
ロマンス詐欺被害、返金できる?
ロマンス詐欺被害の返金解決は、被害状況によって異なりますが、返金請求が困難になるケースが非常に多くなっています。
なぜなら、国内の被害であっても詐欺師や詐欺業者の特定が困難なケースもあるうえ、外国となるとなおさら特定が困難になるからです。
中には、ロマンス詐欺被害の返金請求を弁護士に相談依頼を、検討している方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ロマンス詐欺被害での返金はほぼ不可能であるにもかかわらず「ロマンス詐欺被害の返金ができる」とうたう広告や、探偵や返金センターを名乗って着手金を騙し取る目的の悪徳業者が存在しているのです。
弁護士なら大丈夫だろう、と思う方もいるかもしれません。
ですが、高額な着手金を請求しながらも返金解決に至らない「弁護士による二次被害」も報告されています。
詐欺被害解決に向け、助けを求めた先でもさらに詐欺被害に遭ってしまうなんてことにならないよう、ロマンス詐欺被害の返金での相談・依頼を検討している際は十分注意してください。
返金解決が難しいロマンス詐欺には要注意!
外国人になりすまし、恋愛感情を抱かせて、お金を騙し取るロマンス詐欺。
SNSやマッチングアプリの普及により、外国人と気軽につながれるようになったことにより、被害件数は急増しています。
特に、国際結婚を強く望んでいる人や、押しに弱い人、心に隙間がある人は、ロマンス詐欺被害のターゲットとなる可能性がありますので、十分注意してください。
ロマンス詐欺被害に遭わないためには、手口や見分け方を事前に知っておくことも重要です。
こちらのロマンス詐欺の返金方法を弁護士が解説記事で、ロマンス詐欺師の特徴や見分け方など詳しくご紹介していますので、ご参考になれば幸いです。