偽の”だまされたフリ作戦”で現金を詐取する最新手口に要注意

 

「だまされたフリをしてくれませんか」

 

だまされたフリ作戦とは、特殊詐欺の犯人を逮捕する際に実行される警察の捜査手法です。

 

警察から「だまされたフリ作戦」への協力を呼び掛けていることもあり、犯人逮捕につながる事例も増えています。

 

ですが近年、この「だまされたフリ作戦」を悪用した、新たな特殊詐欺の被害が相次いで確認されています。

 

そこでこの記事では、偽のだまされたフリ作戦の手口や事例、被害防止対策についてトライアンフ法律事務所が弁護士の立ち位置から解説します。

 

だまされたフリ作戦とは?

だまされたフリ作戦とは?

 

だまされたふり作戦とは、振り込め詐欺の犯人からかかってきた電話に騙されたフリをして犯人の情報を聞き出し、犯行目的に使用されている口座の凍結や、犯人をおびき出し、逮捕につなげる作戦です。

 

現金を手渡しするよう指示されていた場合は、お金を受け取りにきた犯人に対し、模造紙幣が入った紙袋を手渡し、受け取ったことを確認した後、詐欺未遂で現行犯逮捕します。

 

また、郵送で現金を送るよう指示されていた場合は、現金の入っていない郵送物を送り、荷物を受け取りに来た犯人を詐欺未遂で現行犯逮捕します。

 

次項では、だまされたフリ作戦で犯人逮捕につながった事例をご紹介します。

 

 

だまされたフリ作戦の事例

 

2023年3月に報じられた事例をご紹介します。

 

静岡県に住む女性から現金を騙し取ろうとしたとして、男が逮捕されました。

 

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、自称アルバイトの男(36)です。

 

男は女性の親族を装って「会社の送金カードが入ったカバンをなくした」「今日中に支払いをしないといけないから即配業者にお金を渡してくれないか」などと嘘の電話をかけ、現金を騙し取ろうとした疑いが持たれています。

 

警察によりますと、女性は詐欺を疑い、電話を切った後すぐに110番通報。

 

即配業者になりすまして現金を受け取りに来た男を、警察官が現行犯逮捕しました。

 

 

偽のだまされたフリ作戦でお金を詐取する最新手口とは

偽のだまされたフリ作戦でお金を詐取する最新手口とは

 

近年、だまされたふり作戦により特殊詐欺の犯人逮捕につながるケースが多いことから、警察も「騙されたフリ作戦」への協力を呼び掛けています。

 

一方で、そんな騙されたフリ作戦を悪用した新たな手口が発生しました。

 

警察官をかたって被害者に捜査協力を持ち掛け、お金を騙し取る新たな特殊詐欺
相次いで確認されています。

 

実際に発生した事例をご紹介します。

 

 

だまされたフリ作戦を悪用した手口とは

 

だまされたフリ作戦を悪用した手口とは

 

犯人はまず、警察官を装って「特殊詐欺の電話があったらコールセンターに電話をしてください」などと依頼をします。

 

後日、息子や孫をかたるオレオレ詐欺の電話をかけ、コールセンターに連絡をさせます。

 

そして、捜査に協力するよう仕向けて、実際にお金を振り込ませます。

 

 

偽のだまされたフリ作戦の見分け方

偽のだまされたフリ作戦の見分け方

 

では、偽のだまされたフリ作戦を見破るためにはどうしたらよいのでしょうか。

 

そこで、偽のだまされたフリ作戦による被害に遭わないための対策をご紹介します。

 

警察を名乗る電話を受けたら、警察に電話をして確かめる

 

実は、警察では犯罪抑止対策本部で民間企業に業務委託をして、振り込め詐欺の注意喚起の電話をかけています。

 

そのため、本物の警察組織による注意喚起なのか、犯罪組織による詐欺の手口なのか、判断がつかない可能性があると考えられます。

 

特殊詐欺に関する注意喚起の電話を受けた際は、最寄りの警察署に電話をし、確認するようにしましょう。

 

また、警察を名乗る人物から個人情報や銀行口座などを聞き出された場合は100%詐欺であるため、すぐに警察に通報してください。

 

 

複数の捜査員が警察手帳で身分を証明しているか

 

実際の警察官が、だまされたフリ作戦で捜査協力を求める際は、複数の捜査員が自宅を訪れて警察手帳で身分を証明し、手順などを丁寧に説明します。

 

そのため、電話口だけで捜査協力を指示をする警察官や、警察手帳などを持ち合わせていない警察官を信用しないようご注意ください。

 

 

現金を用意するよう指示することはない

 

だまされたフリ作戦では、警察官が模造紙幣を用意するなどして、本物の現金を用意するよう指示することはありません。

 

また、だまされたフリをするために実際に現金を振り込むよう指示することは絶対にありません。

 

そのため警察官を名乗る人物から、現金を用意するよう伝えられたり、実際に振り込むよう指示されたりした場合は、偽のだまされたフリ作戦による詐欺だと考えられるため、くれぐれもご注意ください。

 

 

偽のだまされたフリ作戦には要注意!

偽のだまされたフリ作戦には要注意!

 

特殊詐欺は、常に新たな手口でターゲットからお金を騙し取ろうとします。

 

「だまされたフリ作戦」という実在する警察の捜査手法を悪用し、現金を騙し取ろうとする悪質な手口が横行しています。

 

特殊詐欺の被害を防ぐためには、怪しい電話を受け取ったらすぐに警察に相談することが大切です。

 

特殊詐欺で被害に遭ってしまった場合、被害回復を望むことは非常に難しく、被害者ご本人だけでなくご家族の心にまで暗い影を落とすことになります。

 

特殊詐欺の手口は、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。

 

 

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