ArrowstreetCapitalを騙った偽サイトによる仮想通貨詐欺の被害に注意

 

「Arrowstreet Capitalという投資会社で詐欺に遭った」

「Arrowstreet Capitalでの投資を勧められたけど大丈夫?」

この記事をご覧の方の中には、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

結論からお伝えしますと、Arrowstreet Capitalはアメリカに実在する証券会社ですが、Arrowstreet Capitalを騙った偽サイトによる投資詐欺が確認されています。

 

近年、SNS上に掲載されている投資関連の広告へアクセスしたのち、LINEアカウントの追加へ誘導され、投資詐欺の被害に巻き込まれる事例が急増していますが、偽のArrowstreet Capitalによる投資詐欺も、詐欺広告へアクセスしたことがきっかけで被害が発生しています。

偽のArrowstreet Capitalによる投資詐欺の巧妙な点は、Arrowstreet Capitalの偽サイト内に、本物のArrowstreet Capitalの公式ホームページがリンクされているという点です。

 

おそらく今後も偽のArrowstreet Capitalによる投資詐欺の被害が増えていくと考えられるため、詐欺の被害を防ぐために、Arrowstreet Capital投資詐欺の手口について、弁護士の立ち位置からトライアンフ法律事務所が詳しく解説していきます。

 

Arrowstreet Capitalが詐欺だと考えられる理由

Arrowstreet Capitalが詐欺だと考えられる理由

 

Arrowstreet Capitalは、アメリカのマサチューセッツ州ボストンにオフィスを構える実在する投資会社です。

そんなArrowstreet Capitalの社名を騙り、仮想通貨への投資を勧誘しお金を騙し取る詐欺被害が確認されています。

 

近年、InstagramやFacebook上に大量に掲載されている投資に関する詐欺広告が非常に問題になっており、実在する証券会社や著名人の名や画像を無断使用した詐欺広告や、投資関連の詐欺広告へアクセスしたことがきっかけで、投資詐欺に巻き込まれる被害が非常に増えています。

 

Arrowstreet Capitalも詐欺広告と同様の手口で、SNSに掲載している詐欺広告から偽のArrowstreet Capitalのサイトへ誘導し、LINEアカウントの追加へ誘導、偽のArrowstreet Capital仮想通貨取引所で投資をさせて、お金を騙し取るという手口が見られています。

 

ではここで、現在InstagramやFacebook上で掲載されている投資広告からArrowstreet Capitalのサイトに誘導された場合、なぜそれが詐欺だと考えられるのか、その理由について解説します。

 

詐欺広告についてはこちらの記事もあわてご参照ください。

 

 

Arrowstreet Capital投資戦略責任者の戸川義文氏が怪しい

 

Arrowstreet Capitalを騙るサイト内にて、Arrowstreet Capitalの投資戦略責任者の戸川義文と名乗る人物が紹介されていました。

そこで戸川義文氏について調査をしたところ、戸川義文氏とされるプロフィール写真として使われていた画像は、他社のサイト内で使用されている画像を盗用したものであったことが判明しました。

 

他社のウェブサイトで使用されている画像をプロフィール画像として盗用している点だけでも、Arrowstreet Capitalを騙る詐欺サイトである可能性は高いと考えられます。

 

 

情報源が不明なnoteが大量に作成されている

 

さらに戸川義文氏について調査をしたところ、「戸川義文氏が率いるArrowstreet Capitalが日本市場に進出する」といった内容や、「Arrowstreet Capitalの日本会員が1万人を突破した」といった内容のnoteが多数見つかりました。

 

おそらくこれは、詐欺広告へアクセスした人が戸川義文氏やArrowstreet Capitalについての情報を検索した際、「Arrowstreet Capitalが日本進出する」「戸川義文氏は実在し、実力のある人物である」などといった情報で相手を信用させるためだと考えられます。

 

実は近年、実在する証券会社を騙り投資詐欺へ勧誘している詐欺グループでは、「日本市場進出」や「日本支社立ち上げ」といった偽情報を拡散させるためにnoteを大量に作成したり、アメブロや楽天ブログなどのweb媒体を利用したりする手口が増えているため、公式サイトや公式アカウント以外から発信されている情報を鵜呑みにしないよう、くれぐれもご注意ください。

 

  • 戸川義文氏のプロフィール画像は他社サイトから盗用された画像であったこと
  • Arrowstreet Capitalや戸川義文氏に関する偽情報を書いたnoteが大量に掲載されていること

 

以上のことから、日本国内でArrowstreet Capitalを騙り、投資へ勧誘された場合は詐欺であると考えられるため、くれぐれもご注意ください。

 

 

Arrowstreet Capital仮想通貨詐欺の手口とは

Arrowstreet Capital仮想通貨詐欺の手口とは

 

ではここで、Arrowstreet Capitalを騙る投資詐欺の手口をみていきましょう。

 

1:SNS上の詐欺広告から集客する

 

近年、InstagramやFacebook上では、投資への勧誘を謳った詐欺広告が大量に掲載されています。

 

詐欺広告とは、実在する証券会社の名前やロゴ、実業家や経済学者、著名人などの名や画像を無断で使用した、詐欺グループによって配信されている投資関連の広告のことです。

 

「実在する会社名を騙る」「著名人の画像を無断使用する」といった手口から、投資関連のYouTube動画などを無断盗用して広告を配信するなどといった手口が横行しており、詐欺広告から投資詐欺の被害に巻き込まれるという事例が相次いでいます。

 

投資に関する詐欺広告の共通点は、詐欺広告をクリックすると最終的にLINEアカウントの追加へと誘導されるという点です。

 

SNSやインターネット上に掲載されている投資関連の広告をクリックしたのち、LINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺だと考えられるため、くれぐれもご注意ください。

 

詐欺広告については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

2:LINEの友だち追加へ誘導される

 

詐欺広告へアクセスすると、LINEアカウントの友だち追加へと誘導されます。

 

LINEアカウントの友だち追加後は、LINEでのやり取りでArrowstreet Capitalでの投資を勧誘したり、「Arrowstreet Capital投資交流グループ」という投資に関する勉強会を騙るLINEグループへ誘導、LINEグループ内からArrowstreet Capitalでの投資を勧誘したりしています。

 

また、Arrowstreet Capitalについて検索すると、noteや楽天ブログ、ニコニコ動画などのweb媒体を使って宣伝していることが分かりました。

 

これらは、Arrowstreet Capitalについて検索した人に対して「詐欺ではない」と勘違いさせるための巧妙な手口であると考えられるため、決して信用しないでください。

 

詐欺広告からアクセスする他にも、見知らぬ人物から突然、投資に関する勉強会を騙るLINEグループやオープンチャットに招待され、そこからArrowstreet Capitalの投資詐欺へ勧誘される事例も発生しています。

 

Arrowstreet Capital投資交流グループをはじめ、投資に関するLINEグループやオープンチャットでは、ランダムに招待された人のほかに、サクラ会員が多数用意されており、仮想通貨に投資して得た利益などの嘘の情報を発信し、Arrowstreet Capitalで投資をすれば儲かると思わせるような誘導を行っています。

 

Arrowstreet Capital投資交流グループをはじめ、投資に関するLINEグループやオープンチャットはすべて詐欺であると考えられるため、情報を鵜呑みにしてお金を騙し取られないよう、くれぐれもご注意ください。

 

 

Arrowstreet Capital投資詐欺の返金方法は?

Arrowstreet Capital投資詐欺の返金方法は?

 

当事務所に、「Arrowstreet Capital投資詐欺の返金はできるのでしょうか?」というご相談が多数寄せられています。

 

結論からお伝えしますと、Arrowstreet Capital投資詐欺の返金は非常に困難であると考えられます。

 

なぜならArrowstreet Capital投資詐欺は、口座振り込みやカード決済によりお金を騙し取られる詐欺被害とは異なり、海外送金や仮想通貨を使って入金することが多く、お金の流れを追うことが非常に困難だからです。

Arrowstreet Capital投資詐欺について解説しているブログやサイトの中には、弁護士に相談すれば返金の可能性があると謳っているところもあります。

 

ですが、これらの業者の中には、「返金が難しい事案であるにもかかわらず、返金の可能性を謳い、着手金を騙し取る」悪質な業者も確認されています。

 

着手金とは、事件を依頼した段階で発生する費用であり、依頼者の希望が叶う・叶わないにかかわらず原則返金されません。

 

また、着手金の相場は、被害総額の5%程度で算出されるケースが多いです。

 

被害総額の5%だった場合
被害総額500万円     ⇒ 25万円の着手金
被害総額1000万円   ⇒ 50万円の着手金
被害総額3000万円   ⇒ 150万円の着手金
被害総額1億円         ⇒ 500万円の着手金

 

そのため、被害額が大きければ大きいほど、着手金も高額になります。

ただでさえ詐欺被害による経済的損失を被っている依頼者にとって、高額な着手金が金銭的な二次被害となってしまいます。

 

弁護士や探偵事務所に返金相談をする際、着手金が発生する場合にはくれぐれもご注意ください。

 

 

Arrowstreet Capital投資詐欺には要注意

Arrowstreet Capital投資詐欺には要注意

 

この記事では、Arrowstreet Capital仮想通貨詐欺の手口や返金方法について解説しました。

 

おそらく、今後はArrowstreet Capitalを騙った偽サイトによる投資詐欺の被害が急増してくと考えられますので、騙されないようくれぐれもご注意ください。

 

Arrowstreet Capital投資詐欺をはじめ、様々な投資詐欺では、莫大な金額を騙し取られてしまうことも多くあり、金額が増えれば増えるほど、詐欺であると思いたくないあまりに追加入金してしまい、被害額が膨れ上がってしまうという方もいらっしゃいます。

近年では、投資詐欺の手口が非常に巧妙化しているため、詐欺を見分けることが非常に難しくなってます。

 

そのため、著名人の写真が掲載された投資関連の広告、見知らぬ相手から招待されたLINEグループやオープンチャット、著名人の名を騙るLINEアカウントなどからの勧誘には、くれぐれもご注意ください。

 

当事務所しての願いは、投資詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることです。

この記事が、被害撲滅の一助になれば幸いです。

 

 

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