【被害急増中】Acadian Asset Managementを騙る投資詐欺には要注意!

 

近年、Acadian Asset Managementという米国に本社を構える実在する会社の名前を騙り、仮想通貨などへの投資を勧誘し、お金を騙し取る投資詐欺の被害相談が急増しています。

 

SNS上に大量に掲載されている、実在する証券会社や著名人の画像や名前を無断使用している偽りの投資詐欺広告が非常に問題になっていますが、Acadian Asset Managementへの投資詐欺も、詐欺広告へアクセスしたことがきっかけで、被害に遭っている方が多いです。

 

その手口は、SNS上に大量に掲載されている投資関連の広告から、実在する著名人の名や投資アシスタントなどを騙るLINEの追加を誘導します。

その後、LINEのやり取りを通じて、Acadian Asset Managementで仮想通貨などに投資することで「必ず稼げる」などと謳い、勧誘する手口が確認されています。

 

当事務所でも、Acadian Asset Managementで投資詐欺の被害に遭ったという相談が多数寄せられており、高額被害が相次いでいることから、事態の深刻さがうかがえます。

 

そこでこの記事では、同様の詐欺被害を防ぐため、Acadian Asset Management投資詐欺の手口や返金方法について、解説します。

 

 

Acadian Asset Managementが詐欺であると考えられる理由

Acadian Asset Manegementが詐欺であると考えられる理由

 

実在するAcadian Asset Managementは、アメリカのマサチューセッツ州ボストンに本社を置き、イギリスやシンガポール、オーストラリアにもオフィスを構える投資会社です。

Acadian Asset Managementは、顧客から拠出された資金を運用、管理する大口の法人投資家である機関投資家と取引を行っており、個人投資家との取引は行っていないことが特徴です。

 

Acadian Asset Managementを騙る投資詐欺では、日本支社立ち上げの名目で投資勧誘を行っているようです。

投資体験資金の無利子貸出しや、口座開設をするとMacbookやアップルウォッチがもらえるキャンペーンがあるなどと嘘の内容で勧誘を行っていることが確認されています。

 

そこで、Acadian Asset Managementの日本支社についてグーグルで検索すると、「Acadian Asset Managementが日本進出」といった内容のnoteが見つかりました。

ですがこれは、偽の情報を拡散させることを目的に作成されたものであると考えられます。

なぜなら、noteの作成者は公式ではなく素性が分からない人物であり、note内で使用されている日本語も翻訳機にかけられたような不自然であったからです。

 

また、Acadian Asset Managementの日本支社について検索すると、Acadian Asset Japanという名の会社が見つかりました。

Acadian Asset Japanについて調べてみると、投資運用を行う東京都の企業として法人登録されていますが、金融取引・助言などを行うために必要な金融庁への登録はされていない無登録投資会社であることが分かりました。

 

Acadian Asset Managementのホームページでは日本にオフィスを構えているという表記がないことから、Acadian Asset JapanはAcadian Asset Managementと関連性がない可能性が高いです。

 

  • 本物のAcadian Asset Managementは個人投資家との取引を行っていない
  • Acadian Asset Managementは日本にオフィスを構えていない
  • Acadian Asset Japanは金融庁に登録をしていない無登録投資業者である

     

    以上のことから、日本国内でAcadian Asset Managementの名を騙り、投資へ勧誘された場合は詐欺であると考えられるため、くれぐれもご注意ください。

     

     

    Acadian Asset Management投資詐欺の手口とは

    Acadian Asset Manegement投資詐欺の手口とは

     

    ではここで、Acadian Asset Managementを騙る投資詐欺の手口をみていきましょう。

     

    1:SNS上の詐欺広告から集客する

     

    近年、InstagramやFacebook上では、投資への勧誘を謳った詐欺広告が大量に掲載されています。

     

    詐欺広告とは、実在する証券会社の名前やロゴ、実業家や経済学者、著名人などの名や画像を無断で使用した、詐欺グループによって配信されている投資関連の広告のことです。

     

    「実在する会社名を騙る」「著名人の画像を無断使用する」といった手口から、投資関連のYouTube動画などを無断盗用して広告を配信するなどといった手口が横行しており、詐欺広告から投資詐欺の被害に巻き込まれるという事例が相次いでいます。

     

    Acadian Asset Managementを騙る投資詐欺では、名門プリンストン大学で教授を務める経済学者の清滝信弘氏や、東京大学の教授を務めている経済学者の澤田康幸氏お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣氏など、著名人らの名を騙り、投資へ勧誘してる手口が確認されています。

     

    投資に関する詐欺広告の共通点は、詐欺広告をクリックするとLINEアカウントの追加へと誘導されるという点です。

    SNSやインターネット上に掲載されている投資関連の広告をクリックしたのち、LINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺だと考えられるため、くれぐれもご注意ください。

     

    詐欺広告については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

     

     

     

    2:LINEの友だち追加へ誘導される

     

    詐欺広告へアクセスすると、LINEアカウントの友だち追加へと誘導されます。

     

    その際、追加するLINEアカウント名が、名門プリンストン大学で教授を務める経済学者の清滝信弘氏や、東京大学の教授を務めている経済学者の澤田康幸氏、お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣氏など、著名人の名とプロフィール画像になっている事例が数多く確認されています。

    その他にも、日本人女性の名や男性など、架空の人物を装っているケースもあります。

     

    LINEアカウントの友だち追加後は、LINEでのやり取りでAcadian Asset Managementでの投資を勧誘したり、「Acadian投資交流グループ」という投資に関する勉強会を騙るLINEグループへ誘導、LINEグループ内からAcadian Asset Managementでの投資を勧誘したりしています。

     

    また、「Acadian投資交流グループ」について検索すると、YouTubeやnote、PinterestやGooブログを使って宣伝していることが分かりました、

    これらは、Acadian投資交流グループについて検索した人に対して「詐欺ではない」と勘違いさせるための巧妙な手口であると考えられるため、決して信用しないでください。

     

    詐欺広告からアクセスする他にも、見知らぬ人物から突然、投資に関する勉強会を騙るLINEグループやオープンチャットに招待され、そこからAcadian Asset Managementの投資詐欺へ勧誘される事例も発生しています。

     

    Acadian投資交流グループをはじめ、投資に関するLINEグループやオープンチャットでは、ランダムに招待された人のほかに、サクラ会員が多数用意されており、仮想通貨に投資して得た利益などの嘘の情報を発信し、Acadian Asset Managementで投資をすれば儲かると思わせるような誘導を行っています。

     

    Acadian投資交流グループをはじめ、投資に関するLINEグループやオープンチャットはすべて詐欺であると考えられるため、情報を鵜呑みにしてお金を騙し取られないよう、くれぐれもご注意ください。

     

     

    3:偽のアプリをダウンロードさせられる

     

    Acadian Asset Managementの投資詐欺では、LINEアカウントの友だち追加をさせた後、Acadian Asset Management日本支社でリリースしているという偽の専用アプリをダウンロードさせます。

     

    その際、MDBCやSAIEという仮想通貨への投資を誘導している事例が確認されています。

    MDBCやSAIEについて検索すると、MDBCが多くの投資家から高い評価を得ている仮想通貨であるということが不自然な日本語で書かれたnoteが見つかりました。

    これらは、嘘の情報を拡散させることを目的としたものであると考えられます。

     

    そしてこの偽アプリを通じて投資取引を行うよう指示をされ、入金をして取引を開始すると、アプリ上では利益がどんどん出ているように表示され、さらなる入金を指示されます。

     

    Acadian Asset Management投資詐欺では、アプリ上では利益が出ていると表示されるにもかかわらず、出金しようとすると「マネーロンダリングの疑いで出金できない」「決済資金がないと追加入金を求められた」「決済不履行で高額な違約金を請求された」など、出金できないトラブルが数多く確認されています。

    税金や保証金名目で請求されたお金を追加で入金をしても、出金することはできません。

     

    そして、突然アプリへログインができなくなったり、担当者と連絡がつかなくなったりしてしまうのです。

     

    Acadian Asset Managementでの投資へ勧誘された場合は詐欺であると考えられるため、くれぐれもご注意ください。

     

     

    Acadian Asset Management投資詐欺の返金方法は?

    Acadian Asset Manegement投資詐欺の返金方法は?

     

    当事務所に、「Acadian Asset Management投資詐欺の返金はできるのでしょうか?」というご相談が多数寄せられています。

     

    結論からお伝えしますと、Acadian Asset Management投資詐欺の返金は非常に困難であると考えられます。

     

    なぜならAcadian Asset Management投資詐欺は、口座振り込みやカード決済によりお金を騙し取られる詐欺被害とは異なり、海外送金や仮想通貨を使って入金することが多く、お金の流れを追うことが非常に困難だからです。

     

    Acadian Asset Management投資詐欺について解説しているブログやサイトの中には、弁護士に相談すれば返金の可能性があると謳っているところもあります。

     

    ですが、これらの業者の中には、「返金が難しい事案であるにもかかわらず、返金の可能性を謳い、着手金を騙し取る」悪質な業者も確認されています。

     

    着手金とは、事件を依頼した段階で発生する費用であり、依頼者の希望が叶う・叶わないにかかわらず原則返金されません。

     

    また、着手金の相場は、被害総額の5%程度で算出されるケースが多いです。

     

    被害総額の5%だった場合
    被害総額500万円     ⇒ 25万円の着手金
    被害総額1000万円   ⇒ 50万円の着手金
    被害総額3000万円   ⇒ 150万円の着手金
    被害総額1億円         ⇒ 500万円の着手金

     

    そのため、被害額が大きければ大きいほど、着手金も高額になります。

     

    ただでさえ詐欺被害による経済的損失を被っている依頼者にとって、高額な着手金が金銭的な二次被害となってしまいます。

     

    弁護士や探偵事務所に返金相談をする際、着手金が発生する場合にはくれぐれもご注意ください。

     

     

    Acadian Asset Manegement投資詐欺には要注意

    Acadian Asset Manegement投資詐欺には要注意

     

    この記事では、Acadian Asset Management投資詐欺の手口や返金方法について解説しました。

     

    当事務所では、様々な詐欺被害のご相談を受け付けていますが、ここ最近ではAcadian Asset Management投資詐欺による被害相談が非常に増えています。

     

    Acadian Asset Management投資詐欺をはじめ、様々な投資詐欺では、莫大な金額を騙し取られてしまうことも多くあり、金額が増えれば増えるほど、詐欺であると思いたくないあまりに追加入金してしまい、被害額が膨れ上がってしまうという方もいらっしゃいます。

     

    近年では、投資詐欺の手口が非常に巧妙化しているため、詐欺を見分けることが非常に難しくなってます。

    そのため、著名人の写真が掲載された投資関連の広告、見知らぬ相手から招待されたLINEグループやオープンチャット、著名人の名を騙るLINEアカウントなどからの勧誘には、くれぐれもご注意ください。

     

    当事務所しての願いは、投資詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることです。

    この記事が、被害撲滅の一助になれば幸いです。

     

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